ここがすごいぞSHAPANet(1)システム概要と洋上管制

SHA社内航空管制システム SHAPANet

みなさんこんにちは。運航部のtakahappyです。

世間では往々にしてあるブログの未更新、大変失礼いたしました。わたしたちSHA社員はほぼ毎日、元気にヴァーチャルスカイで羽ばたいております(笑)

昨年の11月ごろから試験運用しておりました社内管制システムにつきましては、今日、益々の充実を図っております。今回はその概要についてお知らせしたいと思います。

SHAPANetラインナップ

上図チャートにあるとおり、STAYHOME AIRLINESは一般に配布されている「JOINFS」「SHAPAes」「レーダークライアントツール」「TeamSpeak3」「Googleスプレッドシート」を組み合わせ、独自の航空管制基本システムSHAPANet(StayHome Airlines Private Atc Network)を構築しております。※ネームセンスは通販大好きの方々が付けたと思ってくださいw

航空機側は「MSFS2020」「Prepar3D」「FSX」「X-Plane」という各種フラシムエンジンを問わず「JOINFS」によって自機や他機の位置情報を共有します。またJONFSは社員有志のサーバーを使用し、完全プライベートで運用されますので、SHAPANet上には我々SHAのトラフィックしか表示されません。

これは管制役に「ESJFS」「レーダークライアントソフト(EuroScopeやVRC等)を通じて位置情報の可視化を行い、自機や他機に対してはAI Trafficとしてフラシム上に機影を映すことができます。これによって管制側はATCサービスの供給、各航空機間では相互の機影視認ができるわけです。またESJFSに変わり2021年冬に、当社独自開発のブリッジプログラム「SHAPAes」も誕生し、機能強化を図っています。

上記情報を基に「TeamSpeak3」により音声通信を行います。SHAで独自のサーバーがあり、そこで使用周波数が管理されています。またTS3のプラグインツール等の機能を活用することにより、受信音声がラジオエフェクトのかかった音質になることや、後述する洋上管制時のSELCALサウンドの提供を実現しています。

これらSHAPANetで飛行するにあたり、フライトプランをファイルして各セクションに通知をする必要があります。これは「Googleスプレッドシート」を活用し各セクションで共有をしています。

SHAPANetのいいところは、

  • 世界中で運用できます(海外のFIRも管制可能)
  • SHA独自のルールで運用できます(超初心者からベテランまで和気藹々と楽しめます)
  • ルールに基づきアブノーマルフライトの訓練もできます(ハイジャックはだめよ!)
  • Discordの機能を活かしパイロットトレーニングにも活用できます(レーティング取得のツールとなります)

ここまでが基本的なSHAPANetのラインナップですが、ここから今秋、さらなる進化を遂げましたのでご案内したいと思います。

洋上管制システム

日本の空域は福岡FIRであります。こちらには「東京洋上管制区」というものがあります。遠洋でレーダー波やVHF波が届かない空域です。

こちらのノンレーダー管制を再現するべく、11月より洋上管制のガイドラインを作成しました。

管制側はTOKYO_FSS(Flight Service Station)としてノンレーダー管制を行います。(上記の時間管理を行います)

そしてSELCALの再現をTS3のポーク機能を使って実現しました。管制側はポーク機能を使って航空機側にSELCAL受信音を鳴らします。

これに伴い、福岡FIR周辺のレーダークライアントセクターファイルを制作しました。これらを使ってただいまイベントチームでは日本→グアムのミニイベントを開催しようと考えています。管制移管は東京成田から出発すると想定して、
成田DEL→成田RUMP→成田GND→成田TWR→東京DEP→東京CTR→東京FSS→サンフランシスコRDO→グアムCERAP→アガナTWR→アガナGND→アガナRUMP
と2か所の洋上管制、計12か所のセクションと通信することになります。壮大です!

おわりに

SHAPANetは某オンラインではちょっと敷居が高いかな?と思われている方々への「予備校」的な存在として、そしてフラシム好きの仲間と比較的緩いレギュレーションの中で楽しく飛ぶことを目的として構築されています。
また自身のスキル評価としてパイロットレーティングやコントローラーレーティングもあります。この機会にぜひSHAのメンバーになりませんか?社員一同お待ちしております。

次回のブログはさらに進化したSHAPANetのオドロキ機能をご紹介します。

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