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【フラシムPC入門】第6回 CBの季節になりますね~

· takahappy

みなさんこんにちは!takahappyです。シービーが増えてきた今日この頃ですね!


「なんじゃい!CBって!」ということになるでしょう(笑) CBは航空関連知識で必要な略語ですね。キュムロニンバス(Cumulonimus)、積乱雲、カミナリ雲です。映画「ハッピーフライト」でこの言葉は登場したので知っている方も多いと思います。今日は普段聴けないATC用語について、季節柄も踏まえながら進めて行こうかと思います。

◆速度制限解除!いけるとこまで行っといてや!!

管制をしていると「後続機が詰まってきて、こりゃ困ったな」って場面があります。管制官裁量で速度制限を解除し、当該機にスピードを上げてもらう状況で、

Speed restriction not required, keep high speed as long as possible.
速度制限を解除します。出来るだけ長く速い速度を維持してください 。

これを管制官役が言うのが”かっこいい”んですよね ー。

◆雲をよけたい。こんな時は?

航空ドラマでは定番の、「積乱雲避けるシーン」ですね。ATCでのかっこいいシーンはリクエストの理由を言う所で、

due to avoiding CB

これを言いたいがために進路変更を要求しちゃいますよねー(SHAPANetでは参加者同意であれば大歓迎です)雲を避ける為に航空機の針路を変更するわけですが、いろいろな避け方があります。

a)横方向を変える(heading)

Tokyo control, SHA101, request heading 160 due to avoiding CB.

※多用される要求内容です。避けたい方向に水平移動するのが一般的です。

b)高度を変える(altitude)

Tokyo control, SHA101, request descend to FL210 due to avoiding CB.

※高度はなかなか承認されないと思います。RVSMという決まりがありまして、1000ft毎に逆方向の航路が設定されています。「垂直間隔」と言っていますが、この高度変更を行う場合、関係機が多く否認されることがあります。目の前全てが積乱雲で、もう上下しか逃げようがない場合の要求でしょうが、そのような状況下に飛行計画を置くこと自体が疑問符ですよね。

c)ある横間隔空域を自由に移動して避ける(deviation)

Tokyo control, SHA101, request weather diviation up to 5nm left side of route*.*

※これはCBが散在して、蛇行しながら雲を避けたい時に要求します。左5nmを自由に進路を変更することができます。(確か2年前くらいに悪天候回避のお作法が管制方式基準で新設されたと思います。昔は5nm left hand diviationなど表現が曖昧でした。)管制からの許可は”cleared to diviate up to~”で発出されます。

d)《番外編》管制から航路のオフセットを指示される(offset)

SHA101, Tokyo control, proceed offset 20nm left of route for spacing.

※これは飛行航路から平行にオフセットして飛行する指示です。実は2年前までは管制から積極的にオフセットを指示する規定が存在しませんでした。悪天候はもちろん、間隔調整のためにオフセットを使って間隔を取りたい時に使用できるようになりました。なのでフライトシマー諸兄におかれましては「オフセット」飛行の自動操縦設定を理解しておく必要がありますぞ!

こんな感じで雲を避ける許可を得ます。

◆空中で計器飛行方式での運航を要求する「エアファイル」

唐突ですが、私達は山口宇部空港にいます。これから八尾空港に出発しようと思います。途中天候が悪化しそうなのでIFRで飛行したいのですが、前に出発機が3機、到着機も複数いるようです。混雑しています。出発地周辺は雲も疎らでVMCです。

なんとなく察しがついたでしょうか?そう、山口宇部空港は飛行場管制がないレディオ空港です。出発進入は1機しか扱えません。この状況では相当待たされます。

この場合速く出たい時はVFR(有視界飛行方式)で離陸して、空中でIFR(計器飛行方式)に移行することができます。方法は2つです。

a)地上でクリアランスを受領しつつも空中でIFRに移行する場合

Ube radio, SHA101, request IFR clearance to Yao airport, proposing FL210, request climb in VMC.

管制からは、

ATC clears SHA101, cleared to Yao Airport via HIMESHIMA 2 departure MATSUYAMA transition MYE, flight planned route, climb in VMC until KOHEI**,** maintain 4000ft, squawk 2404.

※管制における「Climb in VMC(有視界気象状態での上昇)」は、IFR(計器飛行方式)の航空機が管制間隔の確保や計器ルートの待機を待たずに、パイロットの自己責任で雲を避けながら上昇することを許可するクリアランスです。主にトラフィックの混雑時に用いられます。

b)空中でIFRの承認を得てIFRに移行する場合

ここがエアファイルです。例えば山岳地で携帯電話が通じない等の理由で地上で飛行計画の提出が出来ない、急激な天候変化でVMCを維持できない、訓練でエアファイルをする等、空中でIFRの承認が受けられます。

Tsuiki rader, SHA101, request to air-file an IFR flight plan to Yao.
もしくは
Tsuiki rader, SHA101, request pop-up IFR clearance to Yao.

※事前に飛行計画を提出していませんので、管制側はパイロットから音声で計画を要求され、それを書き取らなければなりません。なので管制側の準備が出来たらGo ahead / Ready to copy / Say your request等と言われますので、その後必要事項を要求します。

SHA101, Cessna 172, VFR, 5nm south of Yamaguchi-Ube, 4000ft, eastbound, Request clearance to Yao Airport via present position direct MYE, Y412 ROSIE, Y231 KAINA, Y753 IZUMI direct. Proposing FL210.

※航空路希望もできますが、まあこれだけでも長いので、ダイレクトで目的を要求して、管制にダイレクト以降の航路を作ってもらうのがフラシムの世界では多いかも、です。

◆お客様の中にお医者様はいますか? メディカルエマージェンシー宣言後のダイバート

SHAでは「今日はエマー宣言ありでいこうか?」なんてこともできます。それぞれが機体の不具合をシミュレーションしてアブノーマルフライトの訓練をしたり、機内に急病人が発生したと想定して優先着陸をシミュレートして研鑽を積んでいます。

(P) Pan-Pan, Pan-Pan, Pan-Pan. Tokyo control, SHA101, request immediate deviation and descent due to a medical emergency.

パンパン、メディカルエマージェンシーのため、緊急の進路変更と効果を要求します。

(C) SHA101, Tokyo control, roger the Pan-Pan. Confirm decleared emargency?

パンパン了解。緊急事態を宣言しますか?

(P) Affirm. This time declere medical emargency, SHA101.

はい、メディカルエマージェンシーを宣言します。

(C) SHA101, roger. State your position, intentions, and nature of the emergency.

了解。現在位置、要求内容、緊急事由を述べてください。

(P) Tokyo control, SHA101, position 50nm east of Narita, maintaining Flight Level 350. We have a passenger with a suspected heart attack. Request direct Narita airport, and immediate descent to Flight Level 150.

成田空港の東50マイル、FL210で巡航しています。ある乗客が心不全症状です。成田への直行およびFL150までの降下を要求します。

(C) SHA101, cleared to Narita Intl. Airport via rader vector direct, Fly heading 270 vector to ILS RWY34L final approach cource. Descend and maintain FL150.

レーダー誘導での成田空港直行を許可します。ILS RWY34Lファイナルコースまでの誘導のため、270度に進路を取り、FL150まで降下してください。

(P) Cleared to Narita Intl. Airport via rader vector direct, Fly heading 270 , descend and maintain FL150, SHA101.

レーダー誘導での成田空港直行を許可。ヘディング270,FL150まで降下

C) SHA101, if avairable report souls(PAX) on board, current(remain) fuel on board, and confirm if you need any medical assistance on arrival.

可能ならば乗員乗客数、現在の残燃料(航続可能時間)、到着時医療サポートが必要かを報告してください。

(P) Tokyo control, SHA101. Total souls on board 245, fuel remaining 3 hours 30 minutes. We require an ambulance and paramedics at the gate. A doctor on board is currently assisting the patient.

総員245名、3時間30分航続可能、ゲートに救急車と医療関係者が必要です。現在は乗客に医師がいて患者を救護しています。

(C) SHA101, roger. Emergency services will be standby at Narita. Contact Tokyo rader 119.250.

了解。成田空港に緊急サービスを待機させます。東京レーダーにコンタクトしてください。

敢えて英文で記載しましたが、ATCの基本は円滑かつ確実なコミュニケーションですので、必要時は邦人パイロットの場合、日本語でやり取りします。緊急時は乗客乗員数、残燃料、航空機の意向、着陸後の要望、必要に応じてスコークの変更をやり取りします。

いかがでしたでしょうか。こんな超応用編もSHAPANetでは実施可能です。参加者の皆さんは様々なシチュエーションを想像することが得意です。もちろん参加者の総意になりますが、ハイジャック以外は再現できますので、是非ご参加されてみてはいかがでしょうか?

2026-06-26T03:00:00Z